理事長所信

社団法人 桜井青年会議所

理事長 片岡 敢

2024年度スローガン 同心協力 ~誇れる地域の葦となれ~

《はじめに》
一般社団法人桜井青年会議所は、1972年に創立し、本年で52年目を迎えます。この長きにわたる運動を継続できたのは、ひとえに先輩諸氏が修練・奉仕・友情の三信条のもと、明るい豊かな社会の実現に向けて志高く運動を続けられた賜物であり、リーダーとして地域から必要とされてきた証であります。この脈々と受け継がれてきた想いを次の世代に受け渡していくことが我々の使命であります。しかし、近年は少子高齢化が進み、人口減少とともに会員の減少も進んでいます。まちの存続そのものが危惧される程、大きな問題となっています。私たちが衰退するということはこのまちが衰退すると言っても過言ではありません。だからこそ、大きな問題をも跳ねのけるために、同じベクトルで皆が地域のことを想い、考え行動しなければなりません。そして、高い志と誇りを持ち新たなステージに立つ仲間とともに研鑽を積んでこそ、地域の未来に何が必要なのかが見えるのです。この一般社団法人桜井青年会議所の仲間とともに、全力で運動し続けることで、どんな困難も乗り越えられると確信しています。



《スローガン》
近年、私たちを取り巻く情勢は、世界各地で起こる紛争により平和が危機にさらされています。また、記録的な自然災害による甚大な被害が多発し日常からかつての当たり前という概念が失われつつあり、社会全体が不安に覆いつくされています。そんな中で人間一人の力は小さな存在でしかありません。だからこそ、私たちは心を一つにし、何事にも協力して挑む必要があります。今こそ、地域から必要とされる存在であるために、一歩でも前に進み立ち止まることなく行動し、青年としての英知と勇気と情熱をもって運動を起こさなければなりません。しかし、青年会議所運動を続けていくと、辛い時、不安に駆られる時もあるでしょう。そんな時は志を同じくし、支えてくれる仲間がいます。共に失敗を恐れず行動を起こし、学ぶことこそ本当の気付きです。それが人を成長させる糧となり、私たちの暮らす地域の未来を明るく豊かにするための肥やしとなります。チャレンジすることを否定する組織ではなく、チャレンジすることを後押ししてくれる組織であり続けるために私たちの運動に誇りをもち、倒れても柔軟に起き上がる葦の様に何度でも考え行動することができるのが私たちJAYCEEです。

《総務・組織連携》
私たちが青年会議所運動を推し進めるにあたり、基本となるのは盤石な組織運営と会員の資質向上です。永きにわたる先輩諸氏から受け継がれてきた想いを継承し、次世代へと伝えていくためには時代の背景に即した運営方法を考えていかなければなりません。JCは40歳までという限られた時間の中で真剣に考え、行動しなければならないのです。しかし、私たちは一人の力で運動を展開しているのではありません。魅力溢れる真のリーダーとなるべく、仲間、他団体と連携を図り、日々様々な課題に取り組むことで多くの手法や考えを学ぶことが出来ます。その学びは、一般社団法人桜井青年会議所の仲間がいるからこそ得ることができるのです。何事も全力で取り組み、時にはぶつかり、助け合い、そして笑い合う。本気でぶつかるからこそ皆が切磋琢磨し、会員の資質向上につながります。向上心を持って取り組む姿勢があるからこそ、周囲へと想いが伝播し、助け合いの心が生まれます。心から笑い合うからこそ本当の仲間ができるのです。そんな仲間と運動するからこそ輝く個性が協和し、素晴らしい組織の実現が可能になると確信しています。

《地域・未来活性化》
私たちの暮らすまちが抱えている様々な問題を前にして、自分の未来に希望を見出すことができず、不安を抱いている子供たちがいます。希望に満ちた世の中にするために、私たちに何ができるのでしょうか。まちの宝である子供たちの未来と笑顔を守るために私たちは考え、行動しなければなりません。近年、特にAIの技術革新によりデジタル社会の著しい発展に伴い、非常に便利な世の中となりました。心を通わせること無く、大量の情報を得ることができます。その情報を簡単に知識にできる社会となりました。しかし、その知識を知恵に変えることができているのでしょうか。便利になりすぎた反面、人と接することが希薄になり簡単に人を傷つける社会になっていないでしょうか。技術の進歩が急速に進むほど、社会環境の変化が著しくなっています。まずは、時代の変化に柔軟に対応していくために、知識から知恵へと変えていく生きる力を培います。そして、些細な好奇心から何事も諦めず挑戦し続けるチャレンジ精神を育むとともに、日本の文化にもある思いやりの心を育むことで自己中心的な考えを押し通すのではなく、互いの違いを認め合うことにより何事もあきらめず思いやりの心を持った子供が溢れる地域の創造を目指します。いつの時代も地域を照らす光とは、紛れもなく子供たちです。子供たちの未来を守ることこそ希望に満ち溢れた地域を創造し、明るい豊かな社会を実現することができると確信しています。

《おわりに》
私は一般社団法人桜井青年会議所に入会して6年目を迎えました。多くの先輩諸氏から学びや気付きをいただき、ここに立たせていただいています。しかし、今まで青年会議所運動に取り組むことが出来たのは、心身共に健康な状態にあり、家庭や職場など、身近な人の理解や支えがあるからです。それは決して当たり前のことではなく、身近な人の犠牲で成り立ってよいはずがありません。だからこそ、今こうして運動に取り組むことができる環境に感謝の心を持ちましょう。

家族や社員、友人、ともに運動する仲間を幸せにするために。

昨日より今日、今日より明日をより良い社会にするために。

そして、家族、まちの宝である子供たち
地域を支える全ての人が希望を抱ける地域にするために。

本気でまちづくりに取り組み、私とともに昨日の自分を超えていきましょう。
私たちが地域に誇れる存在になり、共栄することを心に誓い、一般社団法人桜井青年会議所全メンバーが本年度全力で取り組むことをここにお約束いたします。

事業計画